ロケットに搭載されたこだわりの職人技。操るヘラから感じられるわずかな誤差も逃さない、優れた職人の感性だけが一枚の円盤から形を絞り出す。世界を越えて宇宙に誇る、圧巻の技術がここにある。
ヘラ絞りという加工技術の歴史は古い。中世ヨーロッパの木版画からは、工芸師がヘラを絞る様子がはっきりと確認できる。一人前と呼ばれるまで最低でも10年はかかるという職人の世界。その歴史を受け継ぐ技術者が生み出した製品が、大きなものはロケットとなり宇宙へ飛び立ち、小さなものはビアカップとして並ぶ。ヘラ絞りという仕事であれば「どんな困難な仕事でも受ける」。この職人魂がある限り、揺るぎない品質と妥協を許さない技術の追求に終わりはない。
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