誰もやらない困難な取り組みは、10年の歳月を経て実を結んだ。挑戦から生まれたこの技術は、産業界を牽引する大きな力となる。
ダイカストとは溶融金属に圧力を加え、金型に注入する鋳造法だ。今まで純アルミのダイカスト成形は実現不可といわれていたが、その分野にあえて挑戦し、地道に取り組み、10年かけて成功を導きだした。その根源にあるものは、夢を形にするという職人がもつプライドと情熱だ。世界初の技術は産業界からの注目も熱い。三次元形状が可能となったことで、今後はハイブリッド車や電気自動車のインバーター、LEDの放熱や反射板などへの応用も期待されている。自他ともに認めるその技術力で、これからも難題に挑み続ける。
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