通常、円筒加工と呼ばれるものは両センターを押しながら加工をする。もしもセンターを押さずに加工ができれば、その自由度は飛躍的に増す。可能としたのが、30年かけて培われたモステックの技術だ。"精密成形円筒加工"という業務内容は、どこにも属さないいわばオリジナル専売特許分野。自動化も困難で、さまざまな研磨も人間の技術によるところが大きい。肉眼では確認できない微細な加工を、100種類以上の砥石を使い分け五感を研ぎ澄ませて作業する。目に見えない世界だからこそ、顧客を納得させ品質を保つための検査体制に力を入れ、工場のどの部分よりも設備投資を行っている。より細く、さらに緻密に。顧客の要求に応えるためには、地道にどこまでも可能性を追求する。その誠実な姿勢が、類をみない技を生み出す。
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